241205-習慣の力を知る


最近、アーツカウンシル東京が主催の「自分のアートプロジェクトをつくる」という演習に参加している。全8回の演習となっており、毎回目から鱗な内容となっている。

同じ志を持った人々とディスカッションなどを通じて互いを磨いていくというのは久々な経験で、非常に楽しい。

特に自分の行動パターンに刺激を受けた日があって、それは森司さんによるワークがあった回だ。

その回での具体的なワークは割愛するが、アートプロジェクトに欠かせないのはどうやら「新しい技術、知識を獲得するための習慣」のようだった。

その回が終わって少し経ったある日、私は「日本民謡大観」という、NHKが出版していた民謡集の唄のメロディを毎日最大10曲演奏データ化する習慣を始めた。この習慣の恩恵は凄まじい。蓄積した演奏データをchatGPT製のプログラムに通して研究用のデータを作成したり、じわじわと民謡の音の動きを体感的に理解したりしていて、これまでにないくらい研究が進んでいる。

さらに架空の民謡のメロディをを1日1曲作るという習慣も同時にスタートした。この作業のおかげで、新しい作品を作るための作曲ソフトの使い方を思いついたりした。

だがある日、私はこの習慣をやめてしまった。一時的に時間を作れなくなってしまったからだ。ここから2週間くらい、私は何もしなかった。この話を演習の人と話していたのが森さんに聞こえたのだろう。演習終わりの懇親会で、森さんに「言い訳なんてしないでやれば良いじゃないか。君はそうすればスッといくと思うのに。」的な事を言われた。最初は勘違いしていて別の事だと思っていたのだが、1人になった時に多分この事だろうと気づいたのだ。

言い訳をしないで、時間を作って、毎日少しでもやる。そうすると着実になんかしらになる。先日の演習のゲストだった矢野淳さんも、手を動かせばなんかになる、的なことを繰り返していた。

最近は駄作を作るのが怖くなっていたし、今の状況だと駄作しか生まれないような知識と行動力なのだ。だが、これに耐える他に自分が楽しいと思える作品制作は多分ない。

継続する為にはハードルを下げることも大事だと思っている。1曲データにすればとりあえず合格だったり、疲れている時は短い曲だけやるとか、そんな感じで続けている。日本民謡大観には何千曲も掲載されているで、継続が唯一の真っ向から立ち向かう方法なのだ。

私が言えた事ではないが、スランプ気味な時こそ制作における習慣を作ってみて欲しい。きっと前に進むことが出来るはずだ。

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