241211-美より奇


業務委託の仕事の休暇2日目。起床し、ご飯を食べ音楽制作をし、その後近所の山を散歩していた。近所の山は家から歩いて帰ってくるまでで40分ほどで、散歩ルートとしては丁度良い。今日の予定では髪を切るために家を出る時間まで制作している予定だったが、頭の中のわがままシミズは散歩に行きたくなってしまったので、急遽山に向かった。

山を散歩すると、思ってもないような考え事が引き起こされる事が多い。今日は自分のセクシャリティと、それに伴う美意識を出発点に、「美より奇」という考えを導き出した。

私の性自認は男性だが、周期的に男性と違う性を持っている、という認識になる。恋愛対象は、性的な境界線が存在しないと思っている。その上で、自分が美的にどうなりたいのかというと、いわゆるイケメンになりたいと思った事が一度もなく、どちらかというと「かわいい」方がいいという感情がある。

がしかし、これより上位の美意識がある。「奇」だ。

「奇」について、意味を簡単に確認すると、「 普通とは違っている。珍しい。 普通知識では割り切れない。不思議だ。あやしい。 普通程度をはるかに超えてすぐれている。 予想から外れた。思いがけない。 二で割り切れない数。はした。 (「畸 (き) 」の代用字)形が正常でない。 (「綺 (き) 」の代用字)飾り立てて美しい。(goo辞書より / https://dictionary.goo.ne.jp/word/kanji/%E5%A5%87/

この意味の中で、私が奇として考えているのは主に「4」である。これは見た目に限らず、自分の制作しているものから、自分を取り巻く環境の認識、自分の好きになるものも含まれる。もちろん全てがこうなるとは思わないが、ひとまず制作される音楽はこのような美意識(奇意識?)を感じられるものになっていって欲しい。

自分の見た目における「奇」について話せば、奇抜な見た目をすればいいというわけではない。思いがけない、予想から外れた要素がある事で、頭に疑問が残ってしまう状態。それが私の「奇」におけるゴールだ。

私にとって、「かっこいい」とか「かわいい」は美だ。「奇」はあるところでは、「かっこいい」とか「かわいい」とかを内包している。だがそれは自分にとってはそれほど重要ではなく、いかに理解が追いつかず、数日、数年、もしくは人生の謎になるかが重要なのだ。

どこまで「奇」を追求できるのか非常に楽しみだ。


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